のぬふ

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2007-10-31

[]「三国志 7」 北方謙三

ようやく半分といったところでしょうか。この巻はなんといっても赤壁の戦いに尽きる。ここまで思慮深くて果敢で隙のない戦いをしていた曹操赤壁でいかに大敗を喫するのかという点において北方三国志ではどのように説得力を持たせるのかと期待して読んでいたのですが、わりと屈するべきものに屈していた感じで、他の三国志に比べればマシな負け方をしていた感じはあった。しかし負けるべくして負けたという感じが強い。

基本的に曹操というのは負けるときはあっさり負けてしまうというか、それを言い始めれば劉備だって相当あっさりしてますけどもここの劉備は負けも計算のうちだったりするので、勝つことしか頭にないというか負けたあとのことまで考えない曹操が負けたときというのはいったん隙間が出来るのですよな。穴が空くというか。そこの隙間にぐいぐい入ってこれるのがほとんど曹操に傾いてしまった天下を争う人たちなわけであり。

でまあ、まだ半分という気持ちで読んでいたものの、もうみんな年を取ったんすよね。関羽ですら老いを感じて焦るほどであるし。読んでる俺など実年齢としては孔明とかの方が全然近いんですけど自分も一緒に劉備なんかと年を重ねている感じがして妙に焦る。あとまあ馬超のパートを読んでいると北方先生は呂布の後釜に馬超を据える気なのかなという気がしている。キャラ的に北方三国志に非常に馴染む感じはするのでこれから前面に出てきそうではある。

んで個人的にわりと納得がいったのが赤兎馬に対する描写で、普通に考えて呂布からそのまま引き継いで関羽が死ぬまで乗ったら馬年齢的に滅茶苦茶だよなっていうところを上手く回避しつつまたいい話に仕上げているのでその手腕にちょっと感動した。ともかく劉備がようやく地盤を固めつつあるというところまでやってきましたな。なんか今までのどの三国志よりもここにいたるまでが長かったような気がする。そして一時期とても劉備が嫌いだったのだけどこの劉備のおかげで一時期の劉備アレルギーがなくなりつつあるのでありがとうございます北方先生という感じでもあります。この勢いで孔明に対する嫌な感じも払拭していただけると嬉しいです。今のところ結構好きな孔明だ。

三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

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